演芸館と座紋


美しい自然と歴史・文化・いで湯の郷を表現 

日本遺産「出雲國たたら風土記」の構成文化財で有る安来節。鉄などの荷を運び北陸など各地から訪れる船乗りが唄う民謡や船歌などの影響を受けて誕生しました。全国との交流を広げ、「おもてなしの心」を大切にした人々が安来節を発展させ、その唄と踊りは日本の民謡界において発展に寄与しました。そうした安来節に代表される伝統芸能の魅力を発信していく場所として、山陰唯一の桟敷席、本花道の有る施設が安来節演芸館です。演芸館の立地する「さぎの湯温泉」は、奈良時代の神亀(じんき)年間(724~729年)に、白鷺がこの地に舞い降り、湧きだしていた湯で足の傷を癒したという伝説に由来します。この一帯は飯梨川に沿って広がる田園地帯で、静かな佇まいをみせて自然を満喫する事が出来ます。また、飯梨川のやや上流にある月山富田城跡は『尼子氏』の居城として最盛期には山陰山陽8か国の守護となった歴史を物語ります。

2024年、演芸館リニューアルを機に、演芸場として多くの多様性を尊重される皆様に、非日常の時を過ごして頂ける場所へと変化して持続性のある施設へと生まれ変わります。白鷺に、今度は演芸場を拠点にした地域の賑わいを誘って(いざなって)いただく願いを込めて、和楽器である三味線の弦と「飯梨川」のイメージを添えて座門に用いました。丸い円は温泉をイメージしています。和芸を創造していただくように、また街の賑わいと人々の幸せが続く願いを羽ばたく鳥を紋章として座紋に願いを込めました。



公共建築賞受賞

2005年 第12回公共建築賞 優秀賞

平成18年度優良木造施設 農林水産大臣賞